学生とベンチャーがWin-Winになるための6つの工夫

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Cyta.jpを運営してる有安です!TechWaveに転載していただいた一つ前のブログ記事「シリコンバレー流UXアプローチ」が、弊社インターン生の阿部さんが書いたものだったせいか、

「学生インターンのマネジメントって、何か工夫してる?」

とスタートアップを経営してる友人何人かから聞かれました。ということで、思いつく限り、走り書きでちょっと書いてみます。


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うちの会社では、創業以来、4年間で27名の大学生・大学院生を受け入れてきました。(ほとんど募集活動をしていない割には、数えてみたら意外と多かった)

創業期のスタートアップは、学生が社会のリアリティを学ぶ場として、そう悪くないと思います。業務プロセスが固まる前の段階で仕事に関われる職場はそうそうないですし、多かれ少なかれ実力主義でチームに余裕もないので、社会の厳しさ/世知辛さ的なリアリティが垣間見えるんじゃないかなーと思っています。

でも、まわりの会社を見回してみると、学生たちとWin-Winをうまく作れている会社とそうでない会社があるようです。そのあたりについて、企業側が考えておくと双方にとって良いかもなー、と思うことを書いてみます。

(ここで言う「学生」は、スーパーエンジニアや起業家志望の人ではなく、いわゆるフツーの大学生/大学院生/専門学校生を想定してます。MBAの学生など職務経験がある人も対象外です)

 

うちの会社の場合、こんな感じでした

  • 延べ学生インターン受け入れ人数 = 27名
  • 同時受け入れ人数 = 最大でも5〜6名(社員の目が届かなくなるため、これくらいを上限に)
  • エンジニアと非エンジニア比 = 2:8
  • 男女比 = 6:4
  • 学部生と大学院生比 = 9:1
  • 卒業後に新卒入社 = 1名
  • 卒業後の就職先 = 外資金融や商社、ネット系大手など大企業中心(理由は後述)

特筆すべきは、そのまま新卒採用で入社したメンバーが1名いることです。(これは大きい!インターン受け入れやってて良かった!)20代の前半をスタートアップに身をおいて成長できる人、創業して間もない会社へ入社する気概ある学生はそう多くないので、これは大変ラッキーな出会いだったと思ってます。

 

1. 戦力が欲しいのか、青田買いしたいのかを明確に

学生インターンを受け入れる目的を、企業側が明確に持とう、という話です。

  1. 戦力が欲しい。正社員を何人も雇うお金がないのでインターンの力を借りたい。
  2. 青田買いしたい。新卒採用の前の段階で優秀な学生を見つけたい。

創業して1〜2年以内くらいのスタートアップ企業側の意図は、こんな感じでしょうか。「1」のケースが多いように思います。お金がないのは厳然だる事実だし、別に恥ずかしいことではないので、学生へもお財布事情を正直に説明すると良いと思います。例え無給だとしても、学べることがあると判断してもらえれば、インターン生としてチームへ参加してもらえます。そもそも学生側も、お金を稼ぎたければ、家庭教師のアルバイトなどのもっと割の良い別の選択肢もあるわけですし、元からお金は最重要ポイントではないのでは、と思います。また、そもそも学生にとっての学習が生まれにくい業務の場合は、インターン学生を採用すべきではありません。時給ベースのアルバイトが良いと思います。

(うちの場合、僕が前職の消費財メーカーで学んだマーケティングの方法論を噛み砕いてレクチャーしたり、そのフレームワークを使って仕事をしてもらったりしました。そんな感じで、創業時の僕のまわりでは、マーケティングを学びたい学生5名が大活躍してくれました。)

また、目的1と2、「戦力」か「青田買い」の両方の目的を達成しようとするよりも、どちらか一方の目標に絞った方が成功確率が高いように思います。青田買い目的でインターンを考える場合、ターゲットとなる学生の学年が重要ポイントになるからです。学部1年生の子に4年間インターンをやってもらって、そのまま新卒採用、というのは、よっぽど会社と学生の相性が良くない限り、非現実的と思います。

最後に、そもそも論ですが、学生インターン生を「安い労働力」として見るのはナンセンスです。インターンシップとしてしっかり受け入れた場合、ある程度の時間的投資も必要になりますし、本人のラーニングと業務内容をバランスさせなければならないので、調整事項が増えます。

(単純に、労働集約的な人的なリソースを手に入れたいならば、学生ではなく、夫の扶養控除が外れない範囲で働きたい主婦の方をターゲットにするなど、他の選択肢を考えてみるのも良いのではないかなーと思います。)

 

2. 経営陣の「熱量」を伝染させる

 インターン募集〜採用〜スタッフィングのプロセスの「顧客」は学生です。古典的マーケティングで言うところの、顧客を理解する姿勢を持つと、打ち手が整理されやすいように思います。

そして、創業期に僕が犯した間違い、それは「学生はみんな、スタートアップで成長したいという熱い思いをもっているはずだ!」という思い込みでした。顧客ニーズの読み違い、ってやつです。今の僕の理解では(学生たちが成長欲求を持っていること自体は間違いないのですが)その根っこにあるものが若干違うかなーというニュアンスを感じてます。つまり、「純粋に成長したい!」というよりも、どちらかというと、

  • 就職活動する前に自分の適性を考えるヒントが欲しい
  • 就職活動の時に「インターンで〜〜をやりました」と言えるようにしておきたい

という感じの、プラクティカルなモチベーションが大きい学生が多いと思います。前のめりの成長欲求よりも、将来の不安から来る準備行動、という感じです。これも時代でしょうか。新卒内定率の低下は今後も続くでしょうから、学生たちもリアリスティックにならざるを得ないのかもしれません。

創業後間もない経営チームは、基本的に興奮していることが多いので、このあたりを理解してないと、学生インターンとの間で温度差が生まれてスタッフの一員として学生が機能しなくなります。受け入れ企業側の具体的な施策としては、以下のような感じになります。

  • アサインする前に、経営陣の「熱量」を伝える時間を十分にとる(飲みに行くとか)
  • この学生の成長機会はうちの会社の中にはないな、と思ったら正直にそれを伝えて断る(知り合いの会社を紹介してあげたりする)
  • 色々な仕事を担当させて、本人が自分の適性について気づけるようにする

 

3. 学生同士の競争を作ったり、仕事内容に変化をつけたり

モチベーションを理解した後は、心理的ハードル・バリアーの理解です。モチベーションがあっても、それはずっと続くわけではなく、何らかの原因で少しずつやる気は低下していきます。話を単純化するために、学生の心理的ハードル・バリアーを非常に大雑把に表現すると、以下のような感じです。

  • ゼミやサークルやアルバイトで忙しい
  • 飽きてきた

これに対する対処策は、以下のような感じになります。

  • 最低でも2名以上同時に採用して「同期入社」を作る
  • 数値目標を課して、学生同士の競争を作る
  • タスクの処理時間を自分で計測して、全社へレポートするルールにする
  • 数カ月単位で、仕事内容を変えたり、メンター社員を変更したりする
  • 授業がある期間は週1〜2回出社を許容して、夏休みなどに週5日勤務させる

 

4. 「仕事内容」→「成長」の因果関係を説明する

「その業務には、どんな意味があるのか」「その業務が、どんな視野を獲得することにつながるのか」について、十分な意味づけを自分で出来る学生は、あまり多くありません。資料のホッチキス止めだろうと、会議室の予約だろうと、どんな雑務にも効率的な進めるコツがあったり、情報の整理と調整の練習になったりするものですが、それをつまらない仕事として軽視する学生は多いように思います。(ぼくもそうでした)

そんな学生へは、丁寧にその仕事がどんなスキルを育てることにつながるのか・事業全体の中でどんな位置づけなのか、等々の背景や全体感を説明します。

それでもあまり理解してもらえず、業務へのモチベーションが生まれてこない場合は「三人のレンガ職人」の話をするようにしてます。(たしか、原典はドラッカーかイソップ物語のどちらか。)

こんな感じです。

三人のレンガ職人がいました。
ある人が、「あなたの仕事はなんですか?」と質問しました。

一人目のレンガ職人は「レンガを積むが俺の仕事だ」と答えました。
二人目は「頑丈なレンガの壁を建てているんだ」と答えました。
三人目は「歴史に残る大聖堂を建てているんだ」と答えました。

三人の中で、誰の成長が速いか?誰が仕事から多くのものを得ているか?
三人の仕事の「内容」は全く同じ。違うのは仕事への「意味づけ」だけ。

こういう類の話を、説教臭くならないように気をつけながら、丁寧にするようにしています。新卒入社して3年以内に学ぶであろう「シゴトに関する基本的な勘違い」を学生時代のうちに前倒しで学ぶことになるといいなーという思いで話をします。それでも、ハラオチした表情が学生の顔に見られない場合は、別の説明を試みたり、

くだらない仕事なんて、本当はねぇんだよ。くだらない仕事と思ってこなす人がいるだけだよ。(言った直後に、仙人のようにクワッ!と目を見開く)

と静かに言ってみたりします。

このくだりは、インターンシップの学生だけじゃなくて、入社して間もない若手社員にも効果があるかもしれません。(でもまぁ、ホッチキス止めと会議室予約の仕事だけだと、普通は萎えちゃいますけどね!例え話です。)

 

5. 質より量、頭より手を動かす仕事を

創業時の僕が犯した間違い、その2です。わざわざインターンシップに来てくれるのだから、チャレンジングで面白い仕事を用意せねば・・・と、意気込んでました。オペレーションのタスクよりも、面白い課題、新しいプロジェクトを用意しなくては!という思い込み。これが大きな間違いでした。学生十数名を数カ月間くらい見てきて、経験則として出てきた発見は、以下の2つです。

  • 頭で企画する仕事よりも、手や口を動かす仕事に従事した方が、学生は成長する。
  • (アルバイト経験豊富な学生など)とにかく量をこなすクセがある人の方が、成長が速い。

「大学のキャンパスでは学べないこと」を突き詰めていくと、手や口を動かす仕事、量をこなす仕事にいきつくようです。一見、労働集約的でつまらないものに思える業務からも、学生たちは何らかの意味と学習を見出して、学んでいってくれました。

とか書くと難しい話っぽく聞こえますが、そもそも「会社で働く」こと自体が初めての人もたくさんいるので、リアルな就業体験をするだけでも、始めのうちは十分にラーニングがあるんだと思います。

 

6. 卒業生ネットワークを整備する(Facebook Groupsがおすすめ)

学生インターンの卒業生は様々な業種・職種の企業へ就職していきます。うちの会社の場合、インターンの学生に特にスタートアップを強くすすめる訳ではなく(僕自身も新卒入社した会社は大企業だったし)「むしろ、この子は大企業の方が合いそうだなー」と思うことの方が多いので、その場合は率直に本人へも伝えます。

そうして卒業していった学生たちとコミュニケーション手段を整備しておくと、「今度オフィス遊びに行っていいですかー!」とか「〜〜へ転職しました!」みたいな連絡がチョコチョコあって嬉しいです。あと、「実は今、転職を考えてて・・」みたいな相談も時々きます。タイミングとニーズがあえば、中途入社で入ってくれるかもしれません。信頼関係と相互理解がすでにあるので、お互い楽ちんです。

卒業生コミュニティへの連絡手段は、メーリングリストでもいいですけど、最近だとFacebookのグループ機能が便利です。会社のちょっとしたニュースを投稿したり、「御社の〜〜部門で決裁権限持ってる管理職の人、だれか紹介してくれない?」みたいに依頼したりもできます。

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という感じで、すっかり長文になりましたが、だだーーっと書いてみました。
学生とスタートアップの間で、いい感じのベストマッチングが増えますように!

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「シリコンバレー流UXアプローチ」講演録

※追記:この記事が丸っとTechWaveに転載されました。ありがとうございます!

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Cyta.jpを運営してる有安です。弊社学生インターンの阿部千里さんがUXデザインに関する講演のログを社内用にとってくれたのですが、良い内容だったので社外にもシェアします!

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第2回 ONLAB Startup School「シリコンバレー流UXアプローチ」 @ SFC
Open Network Lab (ONLAB) & 慶應藤沢イノベーションビレッジ (SFC-IV) 共同イベント

イベント概要 (詳細):

ユーザーエクスペリエンス(UX:ユーザー体験)は、提供するサービスに対する印象や、サービスそしてセールスの成長にも大きな影響を与える、インターネットサービスを構成する要素の中でも最も大切なものの一つです。今回のONLAB Startup School@SFCでは、このUXを設計するインタラクションデザインの第一人者としてシリコンバレーで15年間活動してきたJanice Fraser(ジャニス フレイサー)氏を講師として招き、プロダクト開発デザインについてのイベントを開催します。

日 時: 2011年11月8日(火) 18:00開場 ~18:30開始
場 所: 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス τタウ11教室

Janice Fraserさんプロフィール:

起業家、ウェブとモバイルのUXデザイナー。 15年に渡るシリコンバレーでのスタートアップの成功と失敗の 両経験を活かし、アーリーステージと大企業をターゲットとし た経営コンサルタントとして活躍している。ウェブサービスの デザインを手がけるAdaptive Path社の共同創業者で、初代 のCEOを務めた。
在職期間中、Adaptive Path社の収益とスタッフを3倍に増やし、 開発したプロダクトをGoogle社に売却した。「Ajax」という言葉 の命名者でもある。現在、Haas, Kellogg, Stanford, Presido Graduate School of Management等、数多くの大学やカンファレンスで講演を行う。

 

1. Design+Prod.Mg+development = 1 product team
デザイナー、プロダクトマネージャー、開発者で1つのチームを作れ

ウォーターフォールメソッドは悲惨だ。デザイナーは、開発者やユーザーからのフィードバックもないまま、プロダクトマネージャーが長い時間かけて企画・考案したものを作らなくてはならない。

本来、デザイナーとプロダクトマネージャーと開発者は、一つのチームとなるべきなのだ。

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デザイナーとプロダクトマネージャーと開発者が一つのチームになる、この体制は、Product  Strewardship”と名付けられている (Tim McCoyが命名)このチーム体制では、下記の三者それぞれがプロジェクトにオーナーシップを持つことが重要。

  • UX ——ターゲットユーザに共感する役目。顧客に一番近い位置で、ユーザのニーズを把握し、課題を共感し開発者に伝える役目。
  • Dev——これまではトップダウンでプロダクトマネージャーの要望を形にするばかりだったが、本来は彼らがイマジネーションを生み出すべき人たち。開発者がイノベーションを起こし、天井を高くする役割を担っている。
  • Business——優先順位をつけて判断をする人々。

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組織が大きくなった際には、リードUX・リードDev・リードBusinessの人々が下の人々に伝えるような体制が望ましい。また、この3者の関係が対等でなければならない

(有安注・このProduct Stewardshipの部分については同じスピーカーによる別の講演の記録がわかりやすかったので、そこから丸っと引用した図と文章を貼り付けます)

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スタートアップに限らず UX 主体のプロダクトマネジメントチームはデザイナー+プロダクトマネージャー+デベロッパー(開発者)が1つのチームとして働きます。この体制は Tim McCoy という人が考案したアイディアで"Product Stewardship"と名付けられています。デザイナーカスタマー・デベロップメント、プロダクトマネージャーはビジネス・デベロップメント、デベロッパーはシステムやアプリケーション・デベロップメントと言うように、それぞれがそれぞれの開発の責任を持って行う体制です。

3者間の関係を図式に表すとプロペラのような形状をしており、Janice さんは『きっとこれは「早く進め!」という意味が込められていますね。』と笑みを浮かべます。UX デザイナーは他の誰よりもユーザを理解している必要があり、ユーザと共感することが役割です。従来、特にウォーターフォール型のデベロップメントではプロダクトマネージャーからの要望を受け入れるだけだったが、本来はデベロッパーがどういう技術を使うのか、ユーザのペイン(不満)をどう解消するのか、を検証していかなければなりません。僕自身も仕事場で「Why?」を繰り返した際に辿り着く答えは、この体制と役割でした。

プロダクトマネージャー(図では Business Stakeholder)は達成すべきビジネス上の目的を掲げることから始まり、最終的な意思決定もこの人が行います。マネタイズする各種ポイントはどこにあるのかを考え、ビジネススキームの全体を設計するケースが多いと思いますが、エンドユーザとのインファーフェースやテクノロジーが限られてしまうことから、この時点ではビジネスゴールのみです。イノベーションのボトルネックはビジネスサイドに存在します。

 

2. Externalize!
考えていること・やるべきことを「見える化」する

デザイナーはアイデアをスケッチしては消しがちだが、シリコンバレーでは今、思ったことをスケッチにしてとりあえず壁に貼って共有できる状態にするやり方が主流化してきている。

開発者もやるべきことは同様。シリコンバレーの会社では、大きなディスプレイで、開発状況ややるべきことを画面に表示して共有している。

お互いのやるべきことを把握して、コミュニケーションやコラボレーションが生まれる。

3.FLOW: think/make/check
考える→作る→
測る の流れで改善する

"Lean Startup"の提唱者であるEric Riesによると、開発者は機能やコード行数で満足しがちだが、重要なのは顧客のことをいかに学べたかであって、この考える/作る/測る の流れからサービスを改善することが求められる。

デザイナー達も同様なサイクルが必要であり、企業の進展は、いかにこのサイクルを回せるかにかかっている。

4.Repeatable and routinized
改善のためのルーティンを設計する

デザイナーと開発し、フローが出来上がった次に会社が目指すべきはルーティンづくりで、例えば課題を見つけたらフローを用いてルーティンを築くことにより、チームの効率があがる。

ちなみにルーティンワークを作る目的は、会社が大きくなればなるほど新入社員が増えるが、そうした際に、新しくプロジェクトに取り組む人間であってもフローの流れに入れることができる点が挙げられる。

5.Solve the right problem
ユーザーが一番困っていることに集中して課題を解決する

正しいことに集中すること。例えばユーザビリティテストやヒアリングを通じて、ユーザーが一番困っていることに集中して、解決策を提供すること。

課題解決の最終形態がわからない状態で、think/make/checkのサイクルを繰り返す。さらに新しい課題が生まれ、それを解決していくサイクルを新たに産み出していくことが大切。

6. Goal-driven and outcome-focused
 数値化した目標指標によって意思決定する

コードをリリース際にもっとも大切なことは、数値化できる目標を立てること。例えばある新機能の使用率が60%達するかに注目する。小さくリリースし、測っては追加して、いらなかったら外すというサイクルが重要である。

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7. Generate many options
解決策のオプションをたくさん生む 

think/make/checkのサイクルの中で課題を解決するためのブレインストーミングを行うときに、最も重要なのは、オプションをたくさん生むこと。プロダクトマネージャーと開発者とUXで10分間でトータル18のアイデアを生む。それぞれの特化した視点によるアイデアを見て、うまく組み合わせること。

8. Decide quickly and hold decisions lightly
迅速に決めて、失敗を許容する 

18のアイディアを3人で議論し、1つを決める。ここで大切なのは「失敗してもいい」という意識で、ユーザーの視点を学ぶことが重要。従ってこのプロセスに間違いはない。

9. Recognize hypotheses & validate them
仮説を立て、検証する 

アイデアを試して、アイデアが上手くいっているかを検証し、ユーザーの要求を把握した結果、次のアイディアに進むプロセスを繰り返す。

どのアイディアを試すべきかという判断基準は、このプロセスの繰り返しで理解していくだろう。

10.Research with users is the best source of information(& inspiration)
ユーザーとの対話が最も優れた情報源でありインスピレーションの源

仮説検証の際に真っ先に話を聞くべきは顧客。実際にユーザーと対話し、ユーザーが実際に使用するところを観察し、検証することが大切。顧客と会うことで、新しいインスピレーションも生まれる。従って、ユーザーとの距離感を縮めることが常に重要である。

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(Q&A)

Q. 最初のアーリーアダプターを見つけるコツは?

A. 三つの体制で、2週間以内に50人と会話をすればわかるだろう。

ユーザーエクスペリエンスの本で、顧客の会話のポイントがしばしば掲載されているので参考になるだろう。主なポイントとして、

  • どのような製品を作っているかを明かさないこと
  • 顧客に課題についてのストーリーをたくさん語らせること

が挙げられる。

Q. 作って測って学ぶサイクルで、微妙な改善が見られた時にどうすればいいか?

A. ABCDのような形で同時にテストし、どれが早く改善を見せるかチェックする。

Q. FLOWのサイクルの中でも「チェック」はどういった方法で行い、判断するべきか

A. 検証の際に様々な手法があるが、上手くいったか判断するのは難しい。判断が難しい場合はユーザビリティテストを多くすること。

Q. いいデザイナーや開発者を見つけるコツは?

A. 会って会って会うこと!特に大学という色んな才能に溢れた環境を活かすこと。

(講演録、以上。)

 

(おまけ・その1)
1で出てきた”Product  Strewardship”についてまとめられた資料。

 

(おまけ・その2)
講演者のJanice Fraserさんが初代CEOだったAdaptive Path社が公開しているチャートで、これも参考になるなーというのがこれです。

 

(→ このブログ「Startupよもやま話」のFacebookページ

Webサービス公開時のPRで気をつけた5つのこと

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プライベートコーチのCyta.jpを正式に公開して3ヶ月とちょっと、経ちました。

サービスロンチ前には考えられないくらい多くのメディアにとりあげていただいて、売上もグーーーンと伸びました。(お世話になった皆々様、本当にありがとうございました!)

んで、まわりで日々チャレンジしている起業家の友人も多いので、少しでも参考になったら良いなーということで、サービス公開直後のPRで個人的に気をつけたことをまとめてみます。一般消費者向けのサービスをロンチする場合の話です。

(割と当たり前のことなので、PR初心者向けってことで!)

Cyta.jp公開時のPRで気をつけた5つのこと

1. どう露出したいか決めて、そこから逆算して売り込む。
「製品を掲載してもらう」という目標を一歩具体的にして、「製品の◯◯というウリを、◯◯というキーワードを使って掲載してもらう」ところまで決めちゃうのが理想だと思います。
Cyta.jpでは、記事の中に埋め込みたい単語レベルで、細かく考えました。例えば、Cyta.jpは狭い意味では「教育ビジネス」なんですが、「教育」っていうとなんだか硬そうで面白くない感じがするのでその2文字を一切使わずに、別の言葉「学び」「学習」という言葉を使ってました。望ましい露出の仕方、そうでない露出の仕方があるはずなので、ビジネスにとって望ましいベストな見せ方を伝えることに専念すると良いと思います!

2. メディア露出→売上増のモデルをちゃんと作る。
「テレビに出たんだけど、売上ぜんぜん増えたなかったよー」というケースも意外に多いというのを先輩経営者からよく聞きます。これ、もったいない!
Cyta.jpの場合、メディア露出した直後にUser数や売上が伸びる仮説モデルをざっくりと立てて、露出するたびにそのモデルをアジャストする、ということをやりました。視聴率や発行部数はある程度公開されてるので、すぐ計算できます。初めは確度が低い粗いモデルでも、まず仮説を最初にもつことが「どうすれば、メディア露出が売り上げにつながるのか?」をチームが考えることの第一歩目になります。あと、大前提としてプロダクトが完成してない段階、ユーザーが利用することが出来ない段階では、露出は一切しない方がいいと思います。

3. 社長自ら足を運んで地道に語る。
色々考えた末、PR会社を雇わず、担当者もおかず、自分でPRを全部やることにしました。web系の新しいサービスの場合、製品の説明がややこしいのと(現段階では)ショボいプロダクトで野心が伝わりにくいので、プロに丸っと頼みたい気持ちをグッとこらえて社長が自ら熱く語るのがいいんじゃないかなーと思います。
社長が足を使って記者の方と会って話す、ということを粛々と続けると
  1. メディア関連の人脈が社内に蓄積される
  2. メディアインサイト(≒どんなニュースを媒体側が求めてるか)を学習できる
という2つのメリットがあります。これは後でPRのチームとオペレーションを作るときに役立ちます。

4. web業界のコトバを封印。
「自分の母親に説明して、ちゃんと通じるか?」がリトマス紙になるんじゃないかなーと思います。
Cyta.jpの場合は、"Online 2 Offline" とか "Collaborative Consumption"とか、言いたくてたまらない訳なんですが、グッとこらえました。(でもやっぱり言いたいので、それはロンチしてしばらくしてから、第2弾、第3弾のPRとして伝えていきたいなーと思ってます。)

5. 露出が決まったら、きちんとサーバ対策。
これも当たり前ですが、意外とサボりがちです。EC2でいいじゃん、と非エンジニアな僕らは考えがちですが、運用が意外と面倒だったりしてそう一筋縄にいかないようです。
知り合いでメディア露出に成功してた経営者がいたら、「WBS砲ってどれくらいデカかった?」とか「ヤフトピ砲で何PV増えた?」とか、聞いてみると教えてくれるかもしれないので、その数字を元に、エンジニアと相談しましょう。Cyta.jpの場合、ワールドビジネスサテライトを見ながら、サーバエンジニア2名と僕と3人でSkypeチャットしながら、その場でリアルタイムに対策もしました。(番組が終わった後に「すごい出てたね、Cyta!」って声かけたら、エンジニアが「負荷分散で忙しくて、ほとんどテレビ見てないっす。。。」と返事があって、そんなに頑張ってたのか!と感動しました。) 

あと、色んなブログを読んでみるのも参考になると思いますが、中でも特に以下の記事が良かったのでURLはりつけ。

特に、このグラフは頭に入れておくと、御利益あると思います。

Bad_net

新しいサービスを広げようとする誰かの参考になったら、嬉しいです!

 

追記)

今さっき、このブログのFacebookページを作ってみました。何事も試行錯誤と学習!